今回の合宿には全てがあった

コロナウイルスで開催が危ぶまれたオーケイズ合宿。結局、学校の許可は下りなかったので、合宿ではなく個人的な旅行として伊豆高原に行った。

 

・1日目 昼食

宿はコロナ流行前に計画されていた合宿よりも安く、安い代わりに食べ物は出なかった。1日目の昼食は駅に近い寿司屋で海鮮丼を食べた。これがロケットスタートだった。美味すぎる。俺は「まかない丼」を食べたのだが、大正解だった。量が多く、マグロとサーモンがたくさん散りばめられ、食べやすく、他のメニューより安かった。これ以外の正解は皆無と言えた。このまかない丼に加えて、あさりの味噌汁も追加した俺の決断は正解の1個上だった。正解なんて生ぬるいもんじゃなくて、どこかから賞を受賞できるくらい正しかった。正しかったので少し多めに払った。

 

・1日目 宿

宿に着いて、宴会場をどこにしようという話になった。なぜなら宿に宴会場がなかったからだ。一番広い部屋(といっても5人寝れるくらいの部屋)の中に24人入ってみたり、食堂で一番話しやすいフォーメーションが何なのかを話してたりしたが、まあこれはいつもやってるくだりみたいなものなので別にここに書くほどのことではない。宴会場は食堂になった。

夕食がないのでどうしようという話になり、3チームに分かれてそれぞれで料理を作るということになった。俺のいたチームは男だけになり、グリーンカレーとラッシーを作ろうという話になった。たぶん女がいたらグリーンカレーにはならなかった。

この夕食の買い出しに各チームの代表2人が行っている間(俺はすんでのところで行かなかった)、卓球をした。宿内に完璧な卓球が存在した。宿にある卓球は無限に遊んでられるキラーコンテンツである。すごくダブルスをした。

たぶんこの時間にボードゲームもした。ボードゲームは楽しい。

 

・1日目 夕食

買い出しに行った人たちが帰ってきて、料理を作る時間になった。ここで問題が発生する。グリーンカレーは具材をペースト状にしないといけないのだが、ペースト状にするためのミキサーがなかった。この宿のキッチンはバカ広くて、食器やキッチン用品も無限くらいあったのに、ミキサーだけなかった。ジューサーはあった。ジューサーで無理やりやってみようか、という意見が出たが、そのジューサーは電源が入らなかった。「え、詰み?」みたいな空気が流れたけど、原口は根性があるので「みじん切りにしてペースト状にしましょう!」と言った。正直そうするしかなかった。ちなみに俺は料理をほとんどしたことがないので、手伝ってる風にしながら全然何もしなかった。ずっと食材や道具とかに対して例えツッコミしていた記憶しかない。あとバジルの大さじ20杯を完全な目視で計り切った。ちなみにグリーンカレーに入れるナンプラーが、うんこみたいな匂いがしたらしい。俺は嫌すぎて嗅いでないけど。そのうんこを2滴くらいペースト状のものに加えていた。うんこを加えるな。

ペーストができて野菜と肉も切ったので、グリーンカレーは煮込む過程に入った。俺はこのフェーズでももちろん手伝うことはなく、料理してるところの写真撮影係をすることで事なきを得ようとしていた。この段階で、水島チームの麻婆豆腐が完成していた。前途多難なグリーンカレーに比べて早くて優秀だし、すごい美味かった。俺はこの段階で、なんで難しいグリーンカレーを作ろうと思ったんだ?と思った。この時、グリーンカレーはルーが乳白色だった。頼むから緑であって欲しかった。小倉チームの餃子は焼くのに失敗していた。しかし形は悪くても味はめっちゃ美味しかった。聞いたところによると、焼き餃子を作ろうとして茹で餃子になってしまい、その結果見た目は水餃子になったらしい。どういうこと?

そうこうしてるうちに、グリーンカレーは緑になっていた。俺は写真を撮っていただけだったので、本当に気づいたら緑色になっていた。匂いは良い。水島曰く、このグリーンカレーは大成功か大失敗のどちらかになると言っていた。原口と藤原が味付けの仕方で若干もめているのが不安になった。誰が味見をしても必ず第一声が「ん?」だったのも気になった。だが俺は完全に任せることにした。俺には胡麻団子を写真に収めるという仕事があった。原口は味の調整だと言って何回もガラムマサラをたくさんぶち込んでいた。

グリーンカレーが完成した。結果から言うと、大成功だった。スパイスが効いてて、肉と野菜とも相性が良くて美味しかった。ラッシーも小幡が完成させていた。ラッシーはほぼ飲むヨーグルトだった。でも俺は本当のラッシーより好きかもしれない。また、餃子は酢コショウで食べるのが一番美味かった。これはガチ。醤油は無粋であると考えるようになった。胡麻団子は苦戦していた。団子の中にあんこを入れるのが特に難しそうだった。多く入れるとあんこが溢れるから、かなり少量しかあんこを団子に入れてなかった。結果、胡麻団子は余ったあんこをかけて食べることになった。あんこかけたらそりゃ美味いに決まっていた。麻婆豆腐もグリーンカレーもラッシーも餃子も胡麻団子も全部美味しかった。

 

・1日目 夜

食後、多分俺は卓球していて、何人かはカラオケしていた。この宿にはカラオケがあった。これは普通に最高。そのカラオケの部屋には小窓があって、その小窓が宿のロビーと繋がっていた。そしてその小窓を使って長谷部が一発ギャグをして、カラオケの部屋にいる人たちが笑うというくだりをやっていた。このくだりが発展して、カラオケの部屋にいる人に対して行う完全なモノボケ合戦になった。このモノボケ合戦が、マジで最高だった。今までの合宿ではあり得なかったし、1度はやってみたいことだった。しかも宿のロビーにはモノが無限にあった。様々な筋トレグッズ、変な本、平らな石、小さい植物、囲碁将棋、麻雀、カラフルすぎる布などなど。楽しすぎた。俺がこの合宿で一番評価するとしたらこのモノボケ合戦になる。

それが終わってからはたしかボードゲームを夜遅くまでやってから寝た。花火とかいうボードゲームはケンカ勃発ゲームです。気をつけてください。普通に6時くらいまで起きてしまってたと思う。その後暖房がかかりまくってる部屋で14時まで割とぐっすり寝た。

 

・2日目 海岸

起きたら、みんなで海岸に行こうという話になっていた。合宿にもかかわらずレポートを書かなければならなかった大門を残してみんなで海岸まで歩いて行った。途中、駅でみかんサイダーを買った。普通にうますぎて感動した。すっぱくてあまり甘くないのがすごく良かった。

海岸に着いた。岩を登るのがかなり楽しかった。SASUKEみたいで。行けそうな岩地は全部行った。こふ平に「あそこの水(岩の窪地に海水が溜まってるところ)、温泉みたいっすね」って言われたから「温泉だと思ってあそこにこふが入ってたらウケるな」と言ったけど、藤原がこのちょっと前に全く同じボケをしていたらしくて、あやうく全被りボケをさせてしまうところだった。あと俺が見てないところで荒田のドローンが海に落ちた。元値は6万らしい。6万円のボケ。海岸の終盤、俺は本来行けないであろう場所を無理やり登っていたら、登った先が普通に順路だったとかもあった。難しい遠回りをしただけだった。

バスで帰ってきて、数人は買い出しに行ってくれた。今日はバーベキューだ。バーベキューまでの間、卓球やボードゲームをしていた。合間の時間これしかしてないな。花火はあいかわらずクソゲー(俺基準)だった。

 

・2日目 夕食(バーベキュー)

買い出しの人たちが帰ってきて、バーベキューが始まった。テーブルにしそかつおにんにくがあって、最高に美味しそうだなと思って食べたら、全然美味しくなかった。めちゃくちゃうまそうな名前なのに。気づいたら俺は無限にスマホのライトで照らしながら焼肉をひっくり返し続けていた。この作業は全くつらくないけど、煙が目にくるのだけは辛かった。肉は美味かった。塩コショウがマジで美味い。あとベーコンの焼きはテンションが上がった。ベーコンは焼き目が映えすぎる。あとはレバーがあるのが神だった。レバーは美味しすぎるので。ちなみに砂肝は肉の中で一番美味しくない。レバーと砂肝の評価はマジで人によって分かれるらしい。バーベキューの途中にトイレに行く時、トイレに行くための階段で音楽みたいなのが流れてて、俺が階段に行った瞬間に止まった。なんだろうと思ったら階段の踊り場になんか気まずそうに水島が一人で立っていた。彼女と電話でもしてた?

バーベキューは23時くらいまでずっとやっていた。本来は21時までらしいんだけど、宿の人が言うには「静かすぎてバーベキューやってることに気づかなかった」らしい。いや結構騒いでた気するけどな。終盤に食べた揚げニンニクが美味かった。これだよこれ。バーベキューが終わった後は、なぜかウミガメのスープをしていた。ウミガメのスープをしているせいでなかなかお風呂に行けないっていう時間、なんだったの?結局お風呂でもずっとウミガメのスープをしていた。

 

・2日目 夜

お風呂から出て、宴会場に行ったら、そういやホワイトボードを持ってきたのに使っていないという話になった。そこからなんとなく大喜利する?みたいな空気になったんだけど、俺は「大喜利は、絶対に大喜利がしたい!っていう奴が1人いないと盛り上がらない」っていう話をして、周囲の人が頷いてる中、こふ平がシュバッと立ち上がって宴会場から出たから、これはこふ平がやる気出してホワイトボードとマーカーを持ってきてくれるのかなと全員が思って、俺も先輩風吹かせて「俺一旦この宴会場出るわ、俺がここに帰ってきたときにすでに大喜利始まってたっていうのがベスト」って言って部屋を出たら同時にこふ平が完全な手ぶらで宴会場に戻ってきて大笑いした。

なんやかんやで結局宴会場で大喜利が始まったから、俺も大喜利に参加した。合宿で大喜利するのはなんだかんだで久しぶりな気がする。自分の回答だと、「初デートでしてはいけないことランキング第99位は?」みたいなお題に対する回答で、「嘘告」と答えたのが良かった。まだ全然面白いと思う。同じお題で米山がずっと「近道」というワードを使っていた。米山は近道をデートの定番だと思っているらしい。他だと普段はポンコツで知られているこふ平が面白かった。こふ平は意味がわからない回答とかもあったけど、その分良い回答はすごく良くて、「遠足で行った歴史博物館で、先生が激怒。どうして?」というお題に対して「学習指導要領外のことしか書いてない」と回答したのが抜群に面白かった。学校行事で行ってるのに学校で習わないことしか書いてなかったらそりゃ先生は怒るし、織田信長とかを書かずに歴史博物館として成立させてるのすごすぎるし。ここまで狙ってこふ平が回答したかはわからないけど、面白かった。これを聞いたらこふ平は自惚れちゃうかもしれないけど、まあ自惚れても良いぐらいの回答だと俺は思う。

原口が「朝までそれ正解」をやりたいと言うのでやることに。俺は「朝までそれ正解」を最強のゲームだと思っている。「朝までそれ正解」は正解を出すゲームだから、大喜利みたいにボケる必要がなく、かと言ってボケてもウケるし、ボケだと思ってなくても天然ボケが炸裂することがある誰でも楽しめるゲームだと思う。しかも回答によってその人の考え方とかもわかるし。合コン行ったことないけど合コンとかでやったらどうですか?

この朝までそれ正解、松浦、こふ平、小倉あたりが輝いていたように思う。少し天然な人間がやっぱり面白い。「で」から始まる金持ちが持っていそうな物というお題の松浦の回答「デザイナーズマンション」、「ぞ」から始まる人気アイドルになるための条件というお題のこふ平の回答「存ずることのできない部分」あたりがすごく面白かった。覚えてないけど面白い回答ももっとたくさんある。思い出したいなぁ。女性にかっこいいこと言うみたいなお題のときの小倉の回答が面白すぎたんだけど、思い出せない。なんだっけなぁ。

そして「こ」から始まる、納得できないこと。このお題が神回になる。まず原口の回答「公園でボール禁止」。確かに納得できない。仕方のないことかもしれないけど、ボール遊びはさせてほしい。松浦の回答「国会答弁」。確かに。丸山の回答「広告収入」。確かにわかるが、これには「もう納得するべき」という反対意見が出る。水島の回答「校則」。確かに、校則は納得できないものの代表例だ。長谷部の回答「ココイチの人気」。この回答に強い賛同者が多数。俺はココイチに行ったことがないが、行ったことある人にとってはココイチは高くておいしくないらしく、人気の原因がマジで謎らしい。アメトークで特集されるほど人気なのになぁ。横田の回答「子ども店長」。これには「そういうものだろ」という意見が出る。「ココイチの人気」が出てから回答のハードルが上がっているのを感じる。藤原の回答「コービー・ブライアントの死」。小倉も全く同じ回答。コービー・ブライアントは、プロバスケットボールのスーパースターで、1月に事故死してしまった選手。この回答に全員が唸る。今までは全員、普通に納得できないことを回答してたのに対し、この回答は「納得しきれないこと」で、悔しさ・喪失感という感情を乗せた全く違うベクトルの「納得できない」を表現している。この回答に、「すげー…」という長めの余韻が流れる。こふ平の回答「コネ入社」。確かに納得できないが、直前の回答に霞む。「それは納得しろよ」という意見も出ていた。ハードルが上がりきっている。荒田の回答「個人攻撃」。普段なら良い回答だが、今回は周りが強すぎる。米山の回答「ココナッツオイル」。確かに納得はできない。本当に美容に良いのか、そもそもココナッツオイルって何なのか、謎に包まれている感がある。そして最後。俺の回答「氷が、同じ質量の水と比べて体積が大きいこと」。本来は個体の体積は液体の体積よりも小さくなるのに、氷だけは液体の体積よりも大きくなる現象。この回答にかなりの賛同者が出る。全員が理科でこれを習った時おかしいと思っていたらしい。全員の回答が出揃い、正解を決める段階になる。この正解を決める時間が、かなり長くなったと記憶している。全員良い回答であるのに加えて、かなり盛り上がる回答もいくつか出たからだ。しばらく話し合ったのち、なんとなく「ココイチの人気」「コービー・ブライアントの死」「氷が、同じ質量の水と比べて体積が大きいこと」の3強だろうという雰囲気になる。この3つから1つを決めるのに、さらに時間がかかる。「ココイチの人気」はココイチ行ったことある人がうっすら思っていたことを明文化させた鋭いあるあるだし、「コービー・ブライアントの死」は納得できないという感情を乗っけた無念あふれる回答、「氷が、同じ質量の水と比べて体積が大きいこと」は誰もが思ったことがあるであろう完璧な正解みたいな回答。この3つが完全に均衡していたが、最終的には納得できなさの新しい方向性であったことと2人回答したことが評価されて「コービー・ブライアントの死」が正解になった。最後に「ぜ」から始まるやわらかいものというお題をやって、全員が「ゼリー」と答える中丸山だけが「ゼッケン」と答えて終了。全員が満足して寝室へ行った。

 

・3日目 朝、昼食、帰り

11時にチェックアウトと言われていたのに、なぜか10時に起こされる。どうやら、チェックアウトが10時らしい。11時と言っていたのに?無理やり起きて10時半くらいに宿のロビーにいたら、宿の人に「急いでほしいんですけど」と怒られた。これにはかなり納得がいってない。この合宿での不満を挙げるとしたらこの瞬間だけだなぁ。宿の前で集合写真を撮って、駅まで歩く。

昼ごはんに駅のそば屋に行った。スタミナ納豆うどん。うまい。俺はそば屋でも遠慮なくうどんを食べる。なぜならうどんの方が圧倒的に好きだから。水島と藤原の服が全く同じ服だった。全く同じ服なのに雰囲気が違ったのは、インナーと帽子によるところが大きいらしい。藤原が確かインナーの襟を出していて、帽子を被っていた。ファッションの参考になるなあ。参考にしないけど。

レンタカーで来ていた組が車で帰り、電車組は電車で帰ることに。小田急線で帰る人たちで、アプリの「みんはや」で俺が作った早押し問題をやった。超楽しかった。俺はめちゃくちゃ早押し問題を今作っているから、みんな俺の作った早押しクイズをやろう。

 

最後の帰路までずっと良くて、合宿の感想だけで6500文字以上書いてしまうぐらい良い合宿!でしたわ!